錦鯉の餌レビュー

2021年4月27日

 

迎え入れ当初とはまったく別な魚になってしまった錦鯉達。

その成長とともに与える餌もいろいろと変化していったが、大きく成長してから与えてるようになった餌について簡単にレビューしてみたいと思う。

入手しやすい餌を選択する

以下、レビューする餌については、養鯉家、愛鯉家が与えるような専門的な餌ではなく、普通に市販されていて、かつ入手しやすいものを選んでみた。

それでは早速レビューしてみよう。

 

咲ひかり 育成用 浮上 L

キョーリンイチオシの咲ひかりシリーズの育成用。この餌の特徴は、消化が非常に良く飼育水が汚れにくいといった点。確かに実際にもそのようで、飼育水の汚れはほとんど見られず、また、ろ材の汚れもかなり抑えられていたように感じた。

錦鯉達の食い付きは中の中といった具合だったが、いかんせんその価格が……。

もう少しコスパに優れていれば、間違いなくこの餌一択といったところなのだが、他にも鯉の餌はたくさんあるので、この餌に関しては一度しかリピートしなかった。

 

錦金 大粒 浮上性

モノは試しと与えてみた色揚げ用の餌。食い付きはまずまずといった所だが、何分この餌は飼育水やろ材を汚すので、水槽飼育にはあまり向いてないような印象を受けた。

それにモフチョ家の錦鯉は、色揚げ云々とは別な位置に存在する駄鯉錦鯉なので(笑)、この餌は一回こっきりで与えるのを止める事に。

ただ、色揚げ効果は確かなものがあるらしいので、相応の鯉と環境で飼育されている方にはオススメだと思う。

 

ひかり胚芽 大粒 浮上性

幼鯉の時にこの沈下性(中粒)を与えていたせいもあってか、比較的長い期間与えていたのがこの餌。

食い付きは比較的良く、価格もそこそこ納得出来るものではあったが、錦鯉達の成長と共にろ材への汚れが目立つようになったのが気になった。なんというか、粘っこい排泄物がウールマットにへばりつくといった感じ。

それでも飼育水はそれほど汚れる感じも無く、消化は良いと言えば良いのだろうから、普通にオススメできる餌ではある。

 

ひかりデイリー 大粒 浮上性

 

コスパ最優先で買ってみたのが、このひかりデイリーという餌。安いからといっても、食い付きは他の餌となんら変わらない。

飼育水が若干黄色く色づいたものの、ろ材、飼育水の汚れはほとんど気にならないレベルにあった。さすがに咲ひかりと比べると見劣りしてしまうが、価格を考えれば必要にして十分の餌のように思う。

 

錦鯉用フード スイミー 大粒

 

「♪よく食べるスイミ〜」でお馴染み、超ロングセラー商品『スイミー』。モフチョ家の錦鯉達には実に好評で、消化の方もなかなか良く、ろ材の汚れや飼育水の汚れはまったく気にならないレベルにあった。

ほんのりと飼育水が緑色にはなる点が気になったものの、これは色揚げ成分として含まれているスピルリナによるものだと思うので、トータルバランス的に考えれば非常に良い餌のように感じている。

 

スマック 錦鯉

価格の安さについつい釣られて買った餌だが、それでいながら国産品と、基本的な部分はきちんとしていたので、お試し的に買ってみた。初めは「値段相応だろ」と思っていたが、実はこれが大間違い。今回レビューする餌の中では、これが一番食い付きが良かった。

ろ材の汚れもそれとほどでもなく、とてもコスパに優れている餌だとは感じたが、飼育水が青白く濁ってしまうという点が少々気になってしまった。

これは恐らく、餌の成分に含まれている着色料(青色1号、黄色4号)によるものと思われるが、この点さえ無ければ最高に良い餌となっていたはずだけに、この一点が非常に惜しまれるところだ。(水槽飼育でなければ気にはならないレベルかも)

 

あさかぜ 成鯉用

 

これまた価格に釣られて購入した餌ではあるが、スイミー同様に古くから知っていた餌。で、実際に使ってみたところ、他の成鯉用と謳われている餌よりも一回り粒が小さめな事に気付く。

まあ、この辺は何の問題も無いわけだが、ろ材への汚れ、そして飼育水が泡立つ点がちょっと気になった。

この餌も「スマック 錦鯉」同様に着色料(青色1号)を使用しているので、飼育水が青く変色してしまうのは理解できるが、排泄物が変に浮いたりする点はどんなものなのだろうか。消化について言うならば、他の餌より幾分劣っているのかもしれない。

 

最もおすすめな錦鯉の餌は?

と、ここまでざっと7種類の餌を試してみたわけだが、価格を無視すれば、やはり咲ひかりが断然に良い餌のように感じた。

この餌は錦鯉達の食いの良さもさることながら、本当に飼育水、ろ材の汚れが少ない。メーカーもそれを最大のセールスポイントとしているようだが、これはもう嫌でも首を縦に振るしかない事実だった。

後はこの価格を高いか安いか、どう捉えるかがポイントになるとは思うが、他にも魚を多数飼育するモフチョにとっては、「チョイ高いよな……」と感じてしまった(汗)

 

コストパフォーマンスを重視するならば

やはり、コストパフォーマンスもまた重要な項目である。なんたって錦鯉はとてつもなく大食漢な魚なのだから、餌の値段は安ければ安いに越した事は無い。

そこで行き着いたのは、

  • ひかりデイリー 大粒 浮上性
  • スマック 錦鯉
  • あさかぜ 成鯉用

の三種類。どの餌も非常にコスパに優れた餌である。

 

で、実際に使用した感触から言うと、飼育水の汚れを気にしないのであれば「スマック 錦鯉」の一択となる。

この餌は食い付きが段違いに良いので、与えてみてどこか安心する部分があるし、なんたって一番安く購入出来るのだから(チャーム比較)、これはこの餌の最大のセールスポイントになるはずだ。

しかしながら、水槽飼育をしているモフチョからすれば、やはり飼育水の見た目というのは気になってしまうもの。スイミーのように天然成分による着色ならまだしも、人工的な着色料というのは、健康的に考えてちょっと気になったりもする。

ということで、この三つのうちどれがベストな餌なのかと言うと、モフチョ個人的には「ひかりデイリー 大粒 浮上性」を選ぶ事になった。

まず、この餌は着色料を一切使っていないのがウリ。飼育水が黄色く色づくのは錦鯉の排泄物によるものだろうし、それならば我慢も出来ようというもの。

価格の方も、この三択ならばどれを選んでもそう大差は無いので、今後はこの餌をメインで与え続けてみたいと考えている。(もうちょっと余裕があれば咲ひかりなのだが・汗)

もちろん、錦鯉の餌はこれだけではない。養鯉家向けの餌も入手しようと思えば出来るわけだし、時期を見ながら色々と試す必要はあるだろう。

果たして、錦鯉の水槽飼育にはどういった餌がベストなのか、と。これはまた、日を改めて記事にしてみたいと思う。

 

2021年4月27日飼育用品レビュー

Posted by ドン・モフチョ