段平と言う名のコリドラス
「立て、立つんだ、ジョォォオオー!」
なぜ、この白コリが『段平』と呼ばれているのかと言うと、上の画像をご覧頂ければ分かるように隻眼なのである。
そう言えば昔、同じようにハンディを背負ったコリがいた。
そのコリとはベネズエラオレンジ。3匹買ったうちの1匹が尻尾が寸詰まりの奇形だった。他の同じコリと比べると泳ぎ方がぎこちなく、なかなか餌にありつけない場面が多々見られた。
面白いと言っては語弊があるかもしれないが、結局の所一番長生きしたのはこの奇形の個体で、泳ぎが下手糞ながらも一所懸命にもふるその姿に、何度と無くモフチョは目を細めたものだった。
五体満足の個体と比べればハンディを背負わされているが、それでも強く逞しく長生きして欲しいと思うし、何よりもそれは段平自身が一番理解している事だろう。
魚の持つ「本能」というものは、人間のそれとは物差しで比べる事ができないのである。
「あしたのためにもふるべし!」
と、段平は回りのコリ達だけでなくモフチョにもそう教えてくれているのだろう。
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