ヒブナの憂鬱
「これ金魚でしょ?」
「いや、釣ってきたフナだよ」
モフチョは何度そう答えて来ただろうか。
回りにも映っているけど、上の画像の下から2匹目にいる魚は、釣ってきたフナが変化したものだ。
モフチョが小学生の頃、やはり釣ってきたフナがヒブナになったことがある。
当時、やっぱりモフチョも金魚になったんだと思ってたけど、金魚とは微妙に色合いが異なるし、行動パターンとか糞にしてみてもフナと全く同じ。
そして色々調べたり詳しい人の話を聞くうちにヒブナという事で話が落ち着いた。(広義じゃ金魚なんだろうけど・・・汗)
今飼っているヒブナも、昔いたヒブナと同様、すぐに変化した訳じゃない。
このヒブナの場合、まず体の下半分、腹側の方から徐々に色が薄くなっていき、緋色を帯びて来た。
そして元の体色が黒くなってきたかと思うと緋色とのぶち模様になっていき、少しずつ元の体色が消えて緋色に染まった。昔飼ってたのはぶち模様にはならず、そのまま緋色に染まったのだが、期間的な話をすると、どちらの個体も
「あれ、色がおかしいな?」
と気付いてから半年ほどで完全なヒブナになった。
画像では解りにくいが、実際はもっと光沢があって、光の加減では錦鯉で言う「山吹黄金」のような輝きを見せる。(すばしっこくって思うように撮れないのが残念…)
ぶち模様が可愛くて「このままだったら・・・」なんて思った事もあったけど、今は今で日々モフチョの目を楽しませてくれる。
だけど、やっぱりこの魚を見るほとんどの人は「金魚」としか思ってくれない。
モフチョがちゃんと話をしても
「またまたご冗談を〜w」
と受け流してしまう。やれやれ、だ。
「俺は金魚じゃねーし。ま、別にどうでもいいけどさ!」
もしかすると、ヒブナも同じ思いをしているのかもしれない(笑)
ディスカッション
綺麗なヒブナですね!
昔放流された物の子孫でしょうかね?
自分も、小学生の頃釣った魚水槽に入れて飼ってましたが、ヒブナに変化したのは居なかったです。
放流? の話は良く知りませんけど、たまにこうなる個体はいるみたいですね。
ちなみにこれの元はギンブナで、記事内では「俺~」って書いたけど、ギンブナってほとんど♀しかいないんですよね。
どこにでもいるような普通の魚だけど謎多き魚です。