手動式エアポンプ『マルチポンプ』を購入してみた

2021年6月24日

電源不要のエアポンプ登場

日本動物薬品から販売されている『マルチポンプ』という手動式エアポンプを購入してみた。

このエアポンプの最大のウリは、なんと言っても「電源が要らない」という点。停電など急を要する時のお助けアクアアイテムである。

 

 

停電時には乾電池式のエアポンプも重宝するが、このマルチポンプは電池すら不要のエアポンプというわけで、まさに緊急時にはうってつけの代物ではないだろうか。

ただ気になるのはその実力。本当に使えるものなのかどうかテストしてみることにした。

 

構造と取り付け方法

このマルチポンプに必要なのはペットボトルのみ。

説明書によれば、炭酸飲料のペットボトルを使用するとのことだが、ペットボトル内部の空気圧を上げることで外部にエアーを放出させる構造なので、炭酸飲料のペットボトルが必要なのだろう。

 

 

まず本体をペットボトルに取り付け、本体上部のピストンを上下させてペットボトルに空気を溜め込む。

ピストン回数は500mlのペットボトルで50〜70回ぐらい。ある程度の圧力がかかると安全弁から空気が逃げる仕組みになっているが、回数を多くすると、最悪の場合ペットボトルが破裂するすもしれないのでピストン回数は尊守したい。

 

 

また、同じような理由からエアストーンも付属のものを使用するよう記載されていたが、これは破裂云々というよりも、目の細かいエアストーンだとエアーが排出されなくなるからだと思われる。

 

実際のエアー排出量

テストは1.5Lのペットボトルを使うことにした。

 

 

ペットボトルが大きくなったからといって、ピストンする回数を単に3倍にすればいい話ではないので、今回は120回程ピストンさせて空気を溜めてみた。

そしてピストン完了後、エアー調整ダイヤルをゆっくり回してみる。

 

 

上の画像のようにきちんとエアーが出てくれた。それも思っていたよりも勢いが良く、エアーポンプの役割を十二分に果たしている。

ただ、このエアー排出ダイヤルの調整は少々シビアな印象を受けた。少しずつ回さないと、ペットボトル内部の空気が一気に抜けてしまうからだ。

 

各種エアポンプとの比較

画像ではエアーの強さがどの程度か分かりにくいので、乾電池式エアポンプと普通のエアポンプとの比較を動画でしてみたいと思う。

乾電池式エアポンプとの比較

まずは乾電池式エアポンプパナソニックBH-707B (現Hapyson YH-707B)』と比較してみた。

 

 

なるべく同じ条件になるよう、どちらもマルチポンプに付属していたエアチューブとエアストーンを使用。ちなみにマルチポンプの排出量はほぼMAXに近い状態だ。

 

 

向かって右側がマルチポンプになるが、エアー排出量は乾電池式と比べてもそれほど大きな差はない。

また、マルチポンプは時間の経過とともにエアー排出量が弱くなってしまうが、これは構造上、仕方のないことなので目を瞑りたい。

 

普通のエアポンプとの比較

お次ぎは普通のエアポンプとの比較。用意したのは水作『水心SSPP-7S』だ。

 

 

 

こちらも向かって右側がマルチポンプになるが、さすがに普通のエアポンプと比べるとさすがに見劣りする。

 

緊急事での使用を推奨

構造上、マルチポンプは中の空気圧が低くなるにつれエアー排出量が弱くなってしまうので、長時間の使用にはあまり適さない。

もっとも、弱くなればその都度エアーを注入すれば済む話だが、緊急用と割り切れば必要にして十分なパワーを備えているので、いざという時には非常に心強い存在になるのは間違いない。

大事にならないのが一番ではあるが、

人生、一寸先はハプニング@アントニオ猪木

何事も備えあれば憂い無し。手元に置いといても決して損はしないアイテムだとモフチョは感じている。

 

2021年6月24日飼育用品レビュー

Posted by ドン・モフチョ