錦鯉や金魚飼育に適したろ材
ろ材の種類は数あれど、いったいどんなろ材が錦鯉、金魚飼育には適しているのだろうか?
ところで錦鯉、金魚に共通して言えるのは、どちらも非常に水を汚す魚であるという事。特に錦鯉の排泄物の量はハンパではなく、こと水槽飼育の場合はこれが一番の悩みのタネだったりする。
そこで、どんなろ材が適しているのかをざっと説明してみたいと思う。
生物ろ材選びのポイント
まず、メインとなる生物ろ過用のろ材だが、これは目詰まりを起こしにくいろ材を使用するのが望ましい。
具体的にはリング状や樹脂製のろ材といったものになるが、とにかく通水性に優れたろ材である事を念頭に置いてチョイスしたいものである。
ただ、このようなろ材を使うとなると、生物ろ過の性能面に疑問を抱くかもしれないが、正直な所、一般的に生物ろ過の性能を左右する「生物ろ過面積」についてはほとんど無視してもらっても構わない。何故ならば、目の細かいろ材を使ったとしても、すぐに目詰まりを引き起こしてしまうから。
そうなってしまえば生物ろ過も何もあったものではないし、むしろ、濾過性能がダウンしてしまう事すらさえあるので、濾過面積についてはさほど神経質になる必要は無いと思う。
錦鯉、金魚飼育に適した生物ろ材
で、具体的にはどんなろ材が適しているのかと言うと、以下の二種類になると思う。
リング状ろ材
樹脂製ろ材(バイオボール等)
リング状ろ材は大きさが数種類あるが、樹脂製ろ材も小さいものよりは大きめのタイプのものを使用するのがベター。
また、樹脂製ろ材は一般的にドライ式濾過に適していると言われているが、実際はウェット式として使用しても濾過能力自体にそれほど大きな差は見られないので、錦鯉、金魚用ろ材としては立派な選択肢の一つに入る。
物理ろ材選びのポイント
お次ぎは物理濾過のろ材。
これは一般的なウールマットで十分対応出来るが、目が細かい分どうしてもすぐに目詰まりを引き起こしてしまうので、飼育している生体の数にもよるが3〜4日に一度くらいはチェックし、汚れていたら新しいマットに即交換といった具合に、頻繁に行うと生物ろ過のろ材へのダメージが軽減出来る。
カキ殻を併用すると効果アップ
それと、フィルターの最終部分、排水に一番近い部分に「カキ殻」をセットするのもおすすめだ。
錦鯉、金魚に適したpHは中性〜弱アルカリ性と言われているが、これが水槽飼育の場合だと、飼い込んでいくうちにどんどんとpHが下降(酸性化)してしまう。
それでは健康の為にあまりよろしくは無いので、カキ殻を投入する事でpH下降を防止するのがオススメ。
カキ殻は水質を中性に保つ事ができるだけでなくミネラル分も一緒に溶け込むので、より健康な個体に成長する。もちろん生物ろ過もきちんと行われるので、錦鯉、金魚飼育には欠かせないろ材となっている。
カキガラの性質上、若干水の硬度は上がってしまうが、飼育自体には何の問題もないレベルなので積極的に取り入れるべきだろう。
まとめ
以上、錦鯉、金魚飼育に適したろ材を挙げてみたが、とにかく「目詰まり対策」をするのが重要だ。
どちらの魚も元々が非常に丈夫な魚ではあるが、ろ材云々の事はついつい疎かにしてしまうので、より健康的で丈夫な個体に育てたいのであれば、メンテナンス性に優れたろ材を選ぼう。
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