老いゆくシルバーアロワナ

シルバーアロワナ水槽の青水もごらんのようにクリアになり、シルバーアロワナはのんびりと余生を過ごしている。

 

 

各ひれや鱗の場所によっては「ふち」がささくれているような部分が目立つようになった。身体の張りもあまり無く、見た目からして年寄りのような印象を受ける。

そしてどうも最近は、口が言う事を聞かなくなっている様子。アロワナは時折水面に口を出して呼吸をするのだが、見ていると口が少ししか開いていない。

 

実はこのシルバーアロワナ、今からおおよそ7年前に顎が真っ二つに割れる大怪我を負い、生死の境を彷徨った事があった。

幸いにして一命は取り留めたものの、この怪我のせいで顎髭を完全に消失。アロワナの髭は飾り物ではなく、れっきとした感覚器官の一つなので、それから餌の捕食に随分と苦労するようになってしまった。

 

このアロワナを迎え入れてから今年で16年目。口が開かなくなったのは歳のせいもあるだろうが、大なり小なりその怪我の影響が残っていると思う。

この開かない口を見る度に、モフチョは自分自身の飼育の未熟さを思い知らされる。本当に馬鹿だったと。

こうなってしまうと、もうそう長くは生きられないと思う。食べられるものも食べられなくなるのだから、それも当たり前の話だろう。

とにかく今は何事もなく、そして平穏に日々を過ごしてほしいと願うだけだ。

 

アロワナ

Posted by ドン・モフチョ