錦鯉水槽に異変が……
一見、平穏そうに見える錦鯉水槽だが、先週、1匹の錦鯉、山吹黄金(アルビノ)が体調を崩してしまった。
この画像では解り辛いが、身体全体が赤みを帯びていて、こころなしか餌食いも今ひとつで元気が無かったのだ。
恐らくは、フィルターメンテを行った時期と水温が低下する時期が重なってしまったので、このような事態に陥ってしまったのだろう。
ここで改めて魚体をチェックしてみたい。
身体のところどころが充血しており、特に尾びれと胸びれがひどく充血。欠損や溶けの症状は見られなかったので、単にエロモナスに感染しているようだ。
ちなみに他の鯉には異常は無し。この個体はアルビノ種だけに体質的にやや弱い面があったのだろうか。
さて、ここからが問題。
この1匹だけを隔離、薬浴するのが理想だが、残念ながら錦鯉を単独で薬浴させる設備はモフチョ家には整っておらず、水槽丸ごと薬浴させる方向で治療を開始することにした。
治療内容は0.5〜0.6%の塩浴と市販の魚病薬を併用したもの。ちにみに今回はこの薬を使う事にした
日本動物薬品(ニチドウ)のグリーンFゴールド顆粒である。
手持ちの薬では錦鯉水槽の水量(約405ℓ)を補えるものが無く、また、病気についてニチドウのHPを調べたところ、今回の治療に適しているようだったので新たに購入した。
病気発見時は手元に塩、薬とも揃っておらず、とりあえず家にあるだけの塩(1kg)を使って丸一日塩浴させた後、規定量の薬と、塩を追加投入して治療を開始する。
変化が見られたのは薬浴3日目。少しずつ赤みが引いていったのが目に見えて明らかになり、5日目になると完全に引いてしまった。
この薬の薬効期間は約5〜7日。この間、症状の改善がなければ再度薬を投入する事を考えていたが、実にちょうどいいタイミングで治ってくれた。薬が良かったのか、それとも鯉の生命力が強かったのか、いずれにしても大事にならずに済んだのは何よりだった。
ただ、これで病気が完治したからといって安心するのは早計。この個体がエロモナスに感染したのも、この水槽の環境が鯉の成長とともにシビアになってきているからで、今後の管理は今までよりも細心の注意を払う必要がある。
また、水槽を丸々薬浴させた事からろ過環境は何かしらのダメージを負っているはずなので、再度フィルターやろ材のメンテを行い、しばらくの間は水換えのサイクルを早め、病気の再発防止と環境の安定化に努めたい。
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