コリドラスを飼おう!!(3)
一通りの器具類が揃い、いよいよ水槽の設置〜生体の迎え入れとなるが、まずは水槽の設置方法が重要なポイントになるのでこの事から話を進めてみよう。
水槽を設置する場所
これはかなり重要な項目なので、きちんと読んでもらいたい。
まず、水槽というものは、床が水平でしっかりとした場所に置かなければならない。一般的な60cm水槽であっても、フル装備した際の重量は70〜90kgにもなるので、床の柔らかい畳や傾斜のある場所に設置するのは絶対にNG。
さらに言えば、市販のラック等に設置するのではなく、専用の水槽台を使用するのが望ましいことを付け加えておく。
また、電源の取り回しはどうか、水換えはしやすいかどうか、水漏れしても平気な場所か等々、先々のメンテナンスに関係してくる点も考慮しつつ、事前にシミュレートしてから設置場所を決めるようにしよう。
そして一度設置場所が決まったら、水槽に水を張ってフィルターがちゃんと循環しているか、そして水漏れがあるかどうかをチェックする。
新品の水槽ならばそう心配しなくても良いが、ここで注意しておきたいのは外部フィルターを使用する際のこと。各ホースの継ぎ目から水が漏れてないかを、最低でも半日程度循環させ、すべての箇所の水漏れチッェクをするようにしたい。
水槽設置後〜コリドラスの迎え入れ
水漏れ等もなく、きちんと循環しているのが確認出来たらいよいよコリドラスの迎え入れだ。
ここで勘違いしがちなのは、
「一週間程度循環させてから入れる〜」
といった点。
ゼロからの設置の場合、当たり前の話水槽内にバクテリアはいないので、そのバクテリアの餌となるアンモニアや亜硝酸がゼロのまま長期間循環させてもバクテリアは一向に増えない。
よって、パイロットフィッシュ(飼育水を作る為に投入する魚)と呼ばれる魚を投入してバクテリアを発生させる方が賢明。この場合、丸一日も循環させれば迎え入れ準備は整ってしまう。
モフチョの経験では……
[speech_bubble type="fb" subtype="L1″ icon="don.png" name="モフチョ" ]巷で売られている「PSB」やそれに近いもの、所謂「バクテリアの素」というものは一切使用したことは無い。
水槽内で活躍してくれるバクテリアは「好気性バクテリア」なので、酸素も何も無い密閉された容器の中では生存することは理屈的に無理があると思わないだろうか?
それではなんで「バクテリアの素」等として売られているのかというと、それは単にバクテリアの「餌」をパッケージングしているだけのものであり、それは元を返せば魚に取って「有害」なブツであるのだから、わざわざこれらを使う必要性は無いと考えている。[/speech_bubble]
最初に迎え入れる魚
シリーズ当初でも書いたように、コリドラスは基本的にとても丈夫な魚なので、コリドラス自体をパイロットフィッシュとして迎え入れても何ら問題無い。
ただ、丈夫とは言っても皆が皆そうではないので、以下に挙げるコリドラスをパイロットフィッシュとして迎え入れると良いだろう。
これら4種のコリドラスは非常に丈夫なので、よほどのことが無い限りそのまま飼い続けることも十分可能。後々、このコリドラスも立派なコレクションの一匹になる可能性も高く、好きな種類を選べば良いだろう。
ただし、そのコリドラス自体の状態が悪ければ何の意味もないので、信頼出来るきちんとしたショップ等で購入することが重要だ。
モフチョの経験では……
[speech_bubble type="fb" subtype="L1″ icon="don.png" name="モフチョ" ]上記4種で「丈夫さ」を順位付けするなら、
白コリ>赤コリ>ステルバイ>青コリ
といった順番になる。
生態系上ではアルビノ個体は体質が弱いとされているものの、この白コリに関しては赤コリよりも丈夫なイメージを受けるので、白コリがパイロットフィッシュに一番向いているように感じている。[/speech_bubble]
失敗しないためのショップ選び
ショップ選びもこれまた重要な項目だ。
当然と言えば当然だが、とにかく状態の良い個体を迎え入れるのが飼育のキモ。その後の飼育のモチベーション維持にも繋がるのだから、取扱の良い店で元気なコリドラスを迎え入れたいものである。
状態面から言えば、やはりコリドラス専門店に勝るショップはないが、専門店では所謂「入門種」を扱っていおらず、マニアックなコリドラスしか取り扱っていないショップもあるので、初めは普通の熱帯魚専門店から迎え入れるのが無難のように思う。
しかし、実際のところは、熱帯魚専門店でのコリドラスの取り扱い方、そして状態面はバラバラ。良い店もあれば悪い店もあるし(どちらかと言えば後者が多い気がする)、こればかりは実際に足を運んでみなければ解らない事が多い。
善し悪しの見分け方としては
- 死んだ個体をそのまま放置させている
- 混泳させてはいけない魚と一緒に売っている
- やたら痩せた個体が多い
など、そのようなショップはオススメできない。きちんとコリドラスはコリドラスとして販売しているショップの方が良店が多いように思う。
モフチョのおすすめショップ
ズバリ、ペスカドールがオススメ。
HPではマニアックな種ばかり扱っているので敷居が高いように思えるが、実店舗では入門向けのコリドラスも取り扱っているだけでなく、店長さんはとても気さくな方なので、いろいろと飼育の相談にも乗ってくれる。
状態が悪ければハッキリと「悪い」と語り、無理に販売しない点も良心的だ。沢山飼うとオマケしてくれるのも有り難い。
そしてもう一つの選択肢は「通販店」となる。
生きた魚を通販で購入するのは、いささか気が引けてしまうかもしれないが、ショップによっては下手な専門店よりもずっと状態の良いコリドラスを入手できる。
通販店と聞いてよく耳にするのはチャームであるが、正直、ここのコリドラスの状態は下手な店よりずっと良い。
梱包も一匹一匹丁寧に施され、パッキングはバッチリ。夏場は保冷剤、冬場はカイロを同梱して水温の安定化にきめ細かく対応してくれているのでオススメだ。(某専門店では金魚すくいレベルのパッキングしかしてもらえなかったことも……)
また、常時多数のコリドラスを取り扱っているのも強味。自宅にいながらじっくりとコリドラス選びをするのもなかなかオツなものである。(モフチョもよく利用している・笑)
もちろんハズレを引くこともあるが、そんな時はきちんと返金なり別な個体を送ってくれるし、アフターフォローも気にする必要は無い。
お好みの個体を選べないという難点はあるが、通販も選択肢の一つに入れておくべきだろう。(4へ続く)
コリドラスを飼おう!!(3)
ディスカッション
コリドラスを飼おう~!!
まずはコリブログを読んで下調べだ!!
不要になったろ材を頂くのが一番の早道と思うのは
何の知識もなくアクアリウム始めたお馬鹿な私ですw
魚を殺して知識を積むのは辛く馬鹿な行為でした。
店員の話も本の知識も大して役には立たなかった・・・。
お久しぶりです。ブログ再開嬉しいです。
>おとしんさん
お久しぶりです!!
不要ろ材は善し悪しですね~。いい環境で育てられたろ材は安心して使えますし、立ち上がりも早いと思うので、チョイスとしては悪くないですね。
ブログは一年ぶりの再開となったわけですが、内容はそれほど変わってません(笑