青コリ(大)、死す

頬にできものができた青コリと入れ替わる形で薬浴を開始した青コリ(大)。今日の朝、10日間にもおよぶ闘病生活に幕を閉じた

 

 

この画像では解りにくいが、目の後ろ側が白くなっていたので薬浴を開始。ただ、この青コリを掬う時、思っていたよりも深刻な状態だった事に気付く。

この青コリは少しも逃げる素振りを見せず、いとも簡単に掬えてしまったのだが、プラケースに移した途端に「きりもみ」をし始め、その後すぐに横たわってしまったのである。

もう長くは無いと思いつつも、0.2%の塩浴とグリーンFゴールドリキッドを規定量の1/3ほど投入して様子見するも、その後は変わらず白い部分はが大きくなり、最終的には穴が開いたような状態になっていた。

 

あまりにも成長が早く、その体型からこのコリを愛情を込めて「ピザ」と呼ぶようになった青コリの死亡時の体長は8.5cm。気が付けばこのコリ水槽の中で一、二を争う大きさにまで成長していた。

ちなみに迎え入れたのは約2年前で、その時の体長は4cm弱ほど。それを考えるとちょっと異様な成長スピードである。

 

在りし日のピザ

 

ところで同時期に迎え入れたコリ達は、体質的にいくつかの問題点がみられる。

もう1匹の青コリも頬に「できもの」があり、赤コリの1匹はかれこれ二度程調子を崩している。そして白コリの段平は片目が欠損しているが、これは大量生産(商業ブリード)の弊害があるように考えている。

 

基本的に青、赤、白の各種コリは丈夫な種ではあるが、これらのコリは主に東南アジアで大量にブリードされているので、遺伝的な問題を抱えた個体(奇形等)が少なからず出回っている。

また、安易に大量生産されている事からどのショップでも乱雑な扱いをされており、健康面に問題を抱えたまま販売されるケースも多く見られ、時に短命な個体に遭遇してしまうことも珍しくはない。

振り返ればこのピザも少々いびつな体型だったので、決して「肥えた」個体ではなかったのかもしれない。もしかすると先天的な内臓疾患を抱えていた可能性があったのではないだろうか。故にこのような最後を迎えてしまった、と。

 

兎にも角にも、このピザはコリドラス水槽立ち上げの陰の功労者。

パイロットフィッシュならぬパイロットコリドラスとして迎え入れ、多くの礎を築いてくれたコリなので、いろいろと悔やまれる部分は正直言ってたくさんあるが、その功績を讃えると共に、心から冥福を祈りたいと思う。

ピザ、あの世でもお元気で。

 

病気と治療

Posted by ドン・モフチョ