クラウンキリー抗争
まさに弱肉強食の修羅がそこにあった。
先日小型魚水槽2にクラウンキリーを増やしたが、小競り合いはより一層激しさを増すばかり。「数を増やせば落ち着くかもしれない」という目論みがあっさりと崩れ去ってしまった。
そして投入翌日、早くも一匹の弱い個体がこの抗争で命を落としてしまう。もはやここまで。クラウンキリーを小型魚水槽の方へ移すことにした。迷っている暇は無かった。
ただし、これがクラウンキリーの持つ性格ならば、魚を移した所で何の解決にもならない。
色々と不安が募る中、小型魚水槽に移した後も慎重に観察を続ける。すると、今度はまるで別の魚のように大人しくなった。心配していたハチェットとの干渉も全く見受けられないし、特定の場所に群がる事もあるぐらいに激変したのだ。
単純に考えれば、水槽サイズが小競り合いの原因になっていたことになるだろう。要するに25cmキューブでクラウンキリーを飼うには狭すぎた、と。しかし、単にそれだけの理由でも無いような気もしている。
それでは何が理由なのかと言うと、水流に原因があったのではないかと考えた。
全く別の魚の話になるが、小型魚水槽にいるラスボラエスペイは、今の住処に引越ししたとたん小競り合いが酷くなった事があった。どれくらいかと言うと、ほぼ全部のラスボラが尾びれが欠損するぐらい。
「引っ越すまで大人しかったのがなんで今更」と思いあれこれ考えたが、理由はまるで解らなかった。
そんな折、別の魚(ハチェット)を迎え入れることになり、シャワーパイプの向きを変えて水流を弱めた所、小競り合いする事がほとんど無くなったのである。
底面エアリフトだけとはいえ、25cmキューブ水槽では結構な水流がついてしまう。
これがクラウンキリーのストレスになったのか、それとも攻撃性を活性化させてしまったのかは解らないが、仮に小競り合いが水槽サイズだけの問題だったとすれば、現状のように群がる行動を説明しづらくなるのだし、水流が要因の一つになっていた事だけは間違いないと思う。
ちなみに小型魚水槽の上層部分は、25cmキューブよりもはるかに穏やかな流れとなっている。どんな魚であろうと水流は飼育する上での重要なファクターとなるのだから、この魚に関して言えば穏やかな流れの方が飼育に向いていると言えるのではないだろうか。
これでクラウンキリー繁殖の芽は潰れてしまったかもしれないが、元々繁殖目的で迎え入れた魚でもないし、つまらぬ喧嘩で命を落とすよりはずっとマシ。とにかく移動してから落ち着いてくれたのは何よりの事である。
ディスカッション
クラウンキリーは喧嘩するんですか
小さい魚はコリみたいにおだやかな種類がなかなかいないですね(:_;)
カラシンもなんだかんだ縄張り争いするし、コリを見習ってほしいもんですww
こんにちは!
水槽の中に野生の本性を見る事って時折ありますね。
しかし今回、闘争本能起動スイッチが『水流』だったとは…。
より居心地の良い場所を巡っての抗争であるとすれば、
小さな水槽では更に狭い場所を巡って激しくブツかり合うのも解る気がします。
私は昭和のヒトなので、『仁義無き戦い』のテーマソングが脳内再生されていますw
サカナ達も仲良く穏やかに、そして長生きして欲しいものですね(^^)
こんばんは。
ちょっとしたことで小競り合いが始まってしまうんですね。
最近、コリやネグロ見たく温和な性格の魚のほうが珍しいのではないかと思い始めています。
ちなみにディスカスはイトメが小競り合いのスイッチみたいです^^;
>ぴーまんさん
言われてみれば小型カラシンってけっこう気の荒いのが多いですね。コリのように温和な魚って意外と特殊なのかもしれません。
>菊一文字さん
クラウンキリーはなんとも言えない部分がまだありますのが、ラスボラの方は本当に顕著でした。流れをつけると小競り合いしっぱなしで・・・同種間だけなのが救いでしたけど、気が気で無かったです。
>あんこさん
仰る通り、コリとかオトシンのような温和な魚の方が珍しいと思いますよ。
ディスカスもかなり気の強い魚なんで、餌の奪い合いという意味の本能スイッチが入るのかもしれませんね。
クラウンキリー、落ち着きましたか~よかったです。
ハチェットもいるんですね、上層が賑やかでいいですね!
>おとしんさん
心配だったハチェットともうまくやっているので、こちらの環境なら落ち着いてくれる事でしょう。