深まるフナの謎……
稚魚は順調に育っているが、ここでその親の存在について疑問が生じてしまった。
それは、追星が確認できたと言う事。
つい先日も記事にした事だが、ギンブナにはほとんど雄がいない。ごく僅かに存在しているようだが、それは西日本の一部地域に限られた事で、東日本ではまずお目にかかれないらしい。
ちなみにこのフナを釣ったのは埼玉県の某所。普通に考えれば雌のギンブナであると思われるが、何故か追星が現れていた。
また、ヒブナにも同様に追星が現れた。
病気であるはずもなく、どこからどう見ても追星だ。このフナは果たしてギンブナなのだろうか!?
考えられるのは、以下の2点。
- 普通にギンブナの雄
- ギンブナではなく、他のフナ
釣った場所を考えれば雄である確率は非常に低い。1匹だけならまだしも、追星のあるフナはヒブナを含め6匹中3匹と実に50%もの確率になるが、それだとギンブナの生態を真っ向から否定してしまうような気がする。
だとすれば、他のフナである可能性が出てくるが、姿形から言えばキンブナが候補として挙がるだろう。それにキンブナは、雌でも追星が現れるのだから。
近年は減少傾向にあるが(ギンブナは準絶滅危惧種)、キンブナもまた全国各地で見る事の出来る普通のフナ。ギンブナとキンブナの見分け方だが、一般的には体色と体型で見分ける。
キンブナはその名が示す通り体色が金色を帯びているが、地域によって個体差が生じるのでパッと見た目での判別はやや複雑かもしれない。また、水槽飼育下だと体色はあまりアテにならないので、モフチョ家のフナはこの方法では判別は出来ないだろう。
そこで姿形から判別するのだが、キンブナはギンブナよりも体高が低く、そして尻びれから先のすぼみ方がギンブナほど顕著ではないのでどこか寸胴な印象を受ける。
そこで追星のある個体のフナの画像を見てみたいと思う。
体色はキンブナに近いかも知れないが、体型は寸胴と呼べる程ではなくギンブナの体型に近い。
また、ギンブナとキンブナとで決定的に違うのが背びれの分岐軟条数。
キンブナの8〜14に対してギンブナは15〜18となっているが、上の画像のフナは分岐軟条数は16なので、やはりキンブナとは言い難い部分がある。
ヒブナの分岐軟条数は、きちんと撮れた画像が無かった為に正確には数えてはいないが、少なくともキンブナの要件は満たしていないので、これもまたキンブナではない……と言うより、ヒブナはギンブナの突然変異個体なので、ギンブナである可能性が高いだろう。
ただ、このヒブナにも追星がある。そうなるともう何が何だかサッパリ解らなくなってしまうが、調べればフナの同定は学者や専門家でもかなり難しいらしく、どうしても同定する必要があるならばDNA鑑定に頼らざるを得ないのだとか。
そんな、どこにでもいるような魚でありながら、学術的にはとても特殊な魚であるフナ。モフチョのような一飼育者が同定なぞ出来るはずも無く、結局の所謎は解明されずじまいになりそうだ。
ディスカッション
こんばんは。
追星とはなんぞや?と思ってググってみたら、オスに出る突起物のようなものなんですね^^;
フナって奥が深い魚ですね~
>あんこさん
調べれば調べる程、不思議な魚と知りました(汗 身近な魚なんですけどね。
金魚も同じですが追い星は雌でも出ますよ。又、ギンブナの雄が東にいないことはなく“関東に限り”雄は確認されていないだけ。
>さとさん
なるほど、♀にも追い星は出るんですね。
貴重なお話しありがとうございます。