気になるpH下降問題はどうなった!?《続編》

昨年末に記事にしたpH下降問題。

今更ではあるが、その続きを。

 

新しいpH計で再度計測してみると……

 

まず、問題となった水換え直後と1週間後に計測した各水槽のpHは以下の通り。()内はその差。

 

錦鯉水槽 6.8→5.5 (▲1.3)
プレコ水槽 7.2→6.5 (▲0.8)
小型魚水槽 7.1→6.6 (▲0.5)
クラウンローチ水槽 6.8→4.5 (▲2.3)
金魚・フナ水槽 7.0→6.8 (▲0.2)
アロワナ水槽 6.7→3.8 (▲2.9)
コリドラス水槽 6.5→4.2 (▲2.3)
メダカ水槽 7.3→7.5 (△0.2)

※第2コリドラス水槽立ち上げ前のもの

 

錦鯉、クラウンローチ、アロワナ、コリドラスの各水槽は数値が大幅に低下するようになったので、各水槽のろ材の見直しを図った。

  • 錦鯉水槽→カキ殻追加
  • クラウンローチ水槽→パワーハウスハードベーシックM追加
  • アロワナ水槽→パワーハウスハードベーシックM追加
  • コリドラス水槽→パワーハウスハードベーシックM追加

 

pHを上げるにはカキ殻を投入するのが手っ取り早いが、一般的に軟水を好むと言われているコリドラスやクラウンローチ(プレコが同居)、アロワナには使い辛いので、微アルカリ性に水質を調整できるパワーハウスのハードタイプを選択した。

 

「pH下降を抑える飼育にも適している」と謳い文句にはあるが……

 

 

で、今度は水換え直後、1週間目、2週間目(水換え直前)のそれぞれ数値を、新しく購入したpH計で測って見る事にした。ちなみに計測はろ材追加1ヶ月目に行ったもの。

 

水槽 水換え直後 1週間後 2週間後
 錦鯉水槽  6.8  7.1  7.0
 プレコ水槽  7.1  7.1  7.0
 小型魚水槽  7.0  6.8 7.3
 クラウンローチ水槽  7.1  7.3  7.2
 金魚・フナ水槽  7.0  7.1  7.0
 アロワナ水槽  7.2  7.4  7.3
 コリドラス水槽  7.1  7.2  7.1
 メダカ水槽 7.6  8.2  8.1

※この時の水道水のpHは7.2

 

数値移行の仕方、特に一週目の数値の上がり方に疑問を感じる部分もあったが、これは単なる誤差の範囲だろうし、肝心のpH下降はしっかりと抑制できたので、とりあえずの問題はクリアできたんじゃなかろうか。

 

これでひとまずは目的を果たしたが、前回も書いたように、後はこの数値がどれだけ持続するかが問題となる。

カキ殻はその特性上、使っているうちに少しずつ減るので、半年ないし長くとも1年ぐらいでその効果は薄れてくるがパワーハウスの持続性については全く持って未知数

単にろ材として使うならばそれなりに長期間使えるが、pH云々に関しては、さすがに永久的に持続するとは思えないし、交換サイクルがあまりにも短くなると、それはそれでコスト的な問題が生じてしまうので、そこをどう捉えるかがカギとなるだろう。

 

もっとも、今いる魚達はそれほどpH云々にシビアな魚ではないので、pHの変動が生じたらマメな水換えで対処すれば良いだけの話。下手に環境をいじくり回すよりも、魚達の状態を見ながら臨機応変に対応していくつもりだ。

 

アクア豆知識

Posted by ドン・モフチョ