ウールマット3種を比較してみる

2021年4月29日

 

物理濾過の定番アイテム・ウールマット。錦鯉水槽の物理濾過用として、メーカーの異なる三種類のマットを購入してみたいと思う。

 

売れ筋のマット3種類をピックアップ

今回選んだのは以下の三種だ。(価格はチャーム楽天市場店調べ 。2021年4月現在)

 

ニッソーNEWクリアーマット

サイズ 38×12×2(cm) 6枚入り
実売価格 348円
材質 ポリエチレン
生産国 インドネシア

 

コメット(イトスイ)高密度マット徳用10枚

サイズ 38×12×1(cm) 10枚入り
実売価格 352円
材質 アクリル繊維
生産国 日本

 

コトブキ薄型高密度マット

サイズ 39×12×0.8(cm) 10枚入り
実売価格 335円
材質 ポリエステル
生産国 中国

 

 

周知の通り錦鯉はハンパなく水を汚す魚であり、マット交換の頻度を考慮してお手頃価格のものを選んでみた。

 

見た目の比較と触った感触

まずは見た目の感触をざっとレポートしてみよう。

 

ニッソーNEWクリアーマット

 

一番安いのがこのマット。三種の中でいちばん厚みがあり非常にコスパに優れるマットと言えるだろう。

ただし密度に関しては一番粗めに作られていて、けっこうムラがあるような印象を受けた。要するに作りは〝それなり〟ということ。セールスポイントだった価格も、今では他社製品と変わらなくなってしまったのが残念。

 

コメット(イトスイ)高密度マット徳用10枚

 

面積当たりの価格は一番高いが、それもそのはずこのマットは三種中唯一の国産品

密度も均一で裁断もきっちりとしており、そのせいかとても繊細に作られている印象を受けた。ソフトな手触りも特徴。

 

コトブキ薄型高密度マット

 

一番薄いサイズながらも張りが一番強いのがこれ。

物理濾過にはこの〝パリパリ感〟が裏目に出そうな気がしないでもないが製品自体の作りは良い。見た目の密度はコメットとほぼ同等だ。

 

それぞれの張りと密度の比較

そんなわけで見た目と触った感触を簡単に位置づけしてみたいと思う。こればかりはモフチョの主観になってしまうが、とりあえずの参考にしてほしい。

マットの張り コトブキ>>ニッソー>コメット
マットの密度 コメット=コトブキ>>ニッソー
密度の均一性 コメット>コトブキ>>ニッソー

同じマットと言っても触った感触は三者三様。これは材質による違いが現れているものと思われる。

ところでアクア的には普段、物理濾過用マットのことを総じて『ウールマット』と呼ぶことが多いが、この呼び方は厳密に言うと正確ではない。ウールというのは羊毛のことを指すからだ。

もっともこれは便宜的にそう呼んでいるだけ。ここらへんの話しにツッコミを入れるのは無粋というものである(笑)

 

さて、そのウールにもっとも近い材質と言えば、これはもう断然にアクリル繊維が当てはまる。なんたって羊毛に似せるよう作られた化学繊維(人工ウール)なのだから疑う余地はどこにもない。

ということは、今回比較した中ではコメットのマットこそがウールマットと呼ぶに相応しいのかもしれない。性能云々はさておき、見た目の印象や感触からもこの商品にクオリティの高さを感じたのは、そんな素材によるところもあるのだろう。

 

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2021年4月29日飼育用品レビュー

Posted by ドン・モフチョ