ウールマット3種を比較してみる

2021年4月29日

見た目は大差ないが……

一見するとどれも明確な差はないように思われるが、目詰まりしてフローするまでの時間にはかなりの差があった。

それもマットの厚みが大きく影響してのことだとは思うが、ほぼ同じ厚さと密度であるコメットとコトブキに大きな差が現れたのは興味深い。恐らくは後者の方が密度が高いということにはなるのだが、あまりにも早く目詰まりするようでは……。

さて、そのマットの密度について考えてみたい。

理屈で言えば、高密度であればあるほど物理濾過性能も上がるわけだが、この密度というのは諸刃の剣で、目詰まりという切っても切り離せない問題が生じてくる。

今回のように水の逃げ場のある上部フィルターならまだしも、水の逃げ場のない外部フィルターでの目詰まりは生体の死活問題に直結するケースも出てくるので、高密度だから性能が良いということは一概には言えない。

その都度マット交換すれば済む話ではあるが、メンテ性やコスト的なことを考えるとそれも如何なものかと思うし、濾過性能をより引き出すためにも、マット性能云々ではなくこのあたりのバランスを考慮した製品選びをすることが重要だろう。

 

今回紹介した三種類で選ぶなら

以上、三種のお買い得マットを比較してみたわけだが、モフチョ的にはニッソーNEWクリアーマットを使用する方向で結論付けた。

理由としては「すぐに目詰まりしないこと」が前提にあったから。

※2021年現在はフィルター配置を見直し、他のウールマットを使用中。

 

フロー状態。物理濾過の役割はほとんど果たしていない

 

頻繁に交換する必要性がある以上、面積当たりの価格が一番安いマットを選んだのはごくごく自然な流れ。正直なところマットの質感や性能といった面はそれほど重視していない。

これが製品本来の目的である60cm上部フィルター用として、さらには錦鯉ほど水を汚さない水槽で使用するならば今回とはまた違った選択をしていただろう。

 

オマケ

今回の比較にあたり各製品の素材を調べてみたところ、パッケージにきちんと明記されていたのはコトブキのみだった。

他のマットは記載どころか自社HP、通販シッョプ等のページでも確認することができなかった。(メーカーに直接連絡をして確認)

コンプライアンス的にはコトブキが断然トップなのかもしれない。

 

2021年4月29日飼育用品レビュー

Posted by ドン・モフチョ